バーンハルト
レイの呟きと共に、一人の男が建物の瓦礫の影から姿を表した。
更にはレイを包囲するように、十人の男達が、前後左右からぞろぞろと出てくる。
「…お前達は手を出すな…いいな」
「はっ!バーンハルト隊長!」
周りの十人の男達はバーンハルトの命令に従い、バーンハルトの後ろに下がった。
レイはしばらくの間、バーンハルトを見つめてから、口を開いた。
「…久しぶりだな、アレックス…」
バーンハルトはレイに怒りの視線を投げ掛ける。
「……黙れ……『そうじんのしにがみ双刃の死神』、いや、『サウザンドヘッド千の頭を持つ男』、と呼んだ方が馴染みがあるか?……レイ=バーンハルト……父と共に『レジスタンス』を裏切った我が兄よっ!」
アレックスは怒りと共にその名を叫んだ。