脱出
「これで全員脱出出来た!?」
クレアは街の人々を安全な郊外まで逃がす事に成功した。
何故かはわからないが、『クロノス』の攻勢が手薄なような気がクレアにはした。
三年前とは戦力の規模が違う。自分達を逃がさないように街を包囲し殲滅する事位、出来そうな戦力が今回はあったように思えたのだが…
(…他に目的があるの?)
しばらく考えていたクレアの脳裏に一つの考えが浮んだ。
『クロノス』はシンが目的なのでは、と。
街を襲えば、シンは間違いなく、その性格からして街の人々を救おうとするだろう。
シンを前もって調査し、シンのことを『クロノス』が知り尽くしていたとすれば?
シンは奴等に生体兵器と間違われているのだから、シン一人を抹殺する為にこんな大仕掛けな作戦を実行する事も有り得る。
クレアは右肩の傷をおして、業火の街に駆け込んで行った。